きつい口臭に悩んでいる人は多くいます。

口臭の原因は人によって違いますが、中には入れ歯が原因の場合もあることはご存知でしょうか。

入れ歯と口臭は密接に関係しています。

 

入れ歯は大別すると、部分入れ歯と総入れ歯の2種類に分けられます。

このどちらの入れ歯を付けている人であっても、きつい口臭の元になり得ます。

もっとも多い原因は入れ歯の手入れを怠っているケースでしょう。

 

たとえば部分入れ歯で口臭がきつくなるケースです。

部分入れ歯は、人工歯、義歯床という土台、クラスプという横の歯に引っ掛けるバネの3つでできています。

このうち義歯床とクラスプは、通常の歯ブラシでは汚れを取り除きにくく、特に歯垢（プラーク）が溜まりやすい部分です。

細菌の塊であるプラークはタンパク質などを分解してガスを発生させる作用があるため、当然、手入れを怠っている人ほどきつい口臭が発生することになるのです。

 

ただ、「定期的に手入れをしているのに口臭がきつい！」という人もいるでしょう。

特に入れ歯の素材がレジンでできている人に多いようです。

入れ歯の素材の大半はレジンと呼ばれるプラスチックでできているのですが、レジンは金属やセラミックといった素材に比べると、細菌や色素を吸収しやすいという特徴があります。

そのため、定期的に入れ歯の手入れをしている人であっても、入れ歯自体の素材の劣化や誤った手入れ方法などが原因できつい口臭の元になってしまうことがあります。

 

入れ歯が原因のきつい口臭を予防するには、正しい方法で手入れをすることが重要です。

歯科医師からのアドバイスを参考にして、市販の専用ブラシや洗浄剤を活用しながらしっかりと対策しましょう。