入れ歯を正しく使うメリットは、入れ歯本体を守ることだけではありません。

入れ歯の周辺にある歯や歯ぐきを守ること、ひいては身体全体の健康を守ることにつながります。

 

入れ歯を洗うのは、毎食後、つまり1日2～3回が理想的です。

入れ歯と既存の歯や歯ぐきの間は、特にプラーク（歯垢）が溜まりやすいため食後の洗浄は欠かせません。

 

洗い方のポイントは、以下の5つです。

 

 

○必ず外して洗う

入れ歯の汚れを徹底的に除去するには、外して洗うことが重要です。

普通の歯磨きとは別に洗うようにしましょう。

 

○できるだけ入れ歯専用の歯ブラシを使う

入れ歯専用ブラシは太いブラシと細いブラシの両方が1つの柄についています。

うまく使い分けることで、入れ歯の汚れを効率的かつ合理的に磨くことができます。

 

○歯磨き粉は入れ歯専用のものを使う

市販の歯磨き粉は研磨剤が入っており入れ歯を傷つけてしまう恐れがあるので、使用はNGです。

歯磨き粉を使う場合は、研磨剤が入っていない入れ歯専用の歯磨き粉を使用しましょう。

使用必須ではありませんが、頑固な着色汚れや臭いが気になる人は使うことをおススメします。

 

○洗浄剤を併用する

洗浄剤では、歯ブラシでは取れない細かい汚れやヌメリを除去できます。

また菌の繁殖を防ぐ効果もあります。

 

○乾燥させないようにする

入れ歯は乾燥させると、変形したり傷ついたりしやすくなります。

専用の保管ケースに水を入れて管理することが重要です。

 

 

これから入れ歯を使い始める人は、これら5つのポイントを参考にしてください。

ただ、入れ歯の洗い方や扱い方は入れ歯の種類や患者の状態によって異なる場合もあります。

担当の歯科医師から洗い方や扱い方について具体的な指導があれば、そちらを優先するようにしましょう。