抜歯をした人や外傷などで歯を失った人は、入れ歯を入れることが選択肢の1つとなります。

ただ、入れ歯に良いイメージを持っている人は少なく、入れるか迷っている人も多いと思います。

失った部分を入れ歯を入れずにそのまま放置することは、いくつかのデメリットがあることをご存知でしょうか。

主に次の3つがデメリットです。

 

○噛み合わせのバランスが悪くなる

歯はそれぞれの均等に力を分散させて機能しています。

ですので、ある部分の歯がなくなってしまうことで、力の分散が難しくなり噛み合わせにズレが生じる危険性があります。

噛み合わせが悪くなることは、歯並びが悪くなったり、顎関節症の原因となったり、食べ物を細かく咀嚼しにくくなったりといった様々な悪影響につながります。

 

○周辺の歯の寿命が短くなる

失った歯の部分にかかるはずの負担は、他の歯がカバーすることになります。

カバーする周辺の歯には、他の歯よりも大きな力が加わることになるため、傷みやすく寿命が短くなる恐れがあります。

 

○見た目が悪い

人と話すときや口を大きく開けて笑ったりする際の見た目も悪くなりがちです。

日常生活の中で、「恥ずかしくて思いっきり口を開けられない」という意識を持ち続けながら過ごすことは、意外にストレスが大きいものです。

入れ歯を入れることは、歯の機能を回復させるためだけでなく、精神面にも良い影響があると言えます。

 

今の時点で入れ歯を入れていない人で、「特に不便はない」、「目立たないので問題ない」と考えている人も多いでしょう。

ただ、放置し続けることのリスクを長期的な視点で考える必要があります。

不安や疑問を解消するために、直接歯科医師に相談することも検討してみましょう。