入れ歯は定期的に掃除をしなければ、すぐに菌が繁殖してしまいます。

菌が繁殖することのデメリットは、入れ歯の劣化が早まり見た目が悪くなるだけではありません。

周辺の歯や歯ぐきにも感染し、虫歯や歯周病といった病気が発症するリスクがあります。

 

さて、一般的に言われる、正しい掃除頻度は毎食後と就寝前です。

1日に最低でも2回は掃除をするようにしましょう。

入れ歯を取り外して、入れ歯掃除専用の歯ブラシで磨きます。

通常の歯ブラシでも大きな問題はありませんが、入れ歯専用の歯ブラシは、入れ歯を傷つけないブラシが使われているためおすすめです。

 

気を付けたいのは、歯磨き粉を使ってブラシで掃除する場合です。

普通の歯磨き粉には研磨剤が含まれており、入れ歯本体に傷をつけてしまう恐れがあるので基本的には使用NGです。

傷から細菌や色素が侵入すると、入れ歯の劣化や周辺の歯・歯茎への悪影響につながります。

研磨剤が含まれていない入れ歯掃除専用の歯磨き粉を使用しましょう。

 

洗浄剤を使用した入れ歯の掃除に関しては、毎日行う必要はありません。

使用する薬剤にもよりますが、1週間に1～3回程度が適切な頻度でしょう。

「使えば使うほどキレイになる」というわけではありませんが、入れ歯の汚れ具合や口臭が気になる程度によって、回数を調整することもポイントです。

 

頻度や方法に迷う人は、歯科医院への検診で歯科医師や歯科衛生士に直接聞いてみることをおススメします。